朗報!USCMAが日本語で受験可能に!

2025年6月から米国公認管理会計士(USCMA)試験が日本語で受験可能になるとの発表がありました。

これまで英語と中国語のみで受験可能だった米国公認管理会計士(USCMA)資格試験に、対応可能な第2外国語として新たに日本語も追加されます。

これにより、日本の管理会計プロフェッショナルに新たな道が開かれます。

日本語受験プレスリリース要約

米国公認管理会計士協会(IMA)が発表した記事を要約すると以下のとおりです。

以下プレスリリース要約

近年、日本企業のグローバル展開が加速する中で、管理会計の重要性が急速に高まっています。

しかし、日本国内では管理会計プロフェッショナルのための標準化された枠組みや資格制度が不足しており、国際標準とのギャップが課題となっています。

このような状況の中、2025年6月から、USCMA(米国公認管理会計士)試験が日本語で受験可能になります。

USCMAは、1972年の資格認定開始以来、管理会計と企業財務における世界標準として広く認知されてきました。

この資格を取得することで、現代の経営環境を乗り越えるために必要な分析力、戦略的思考、経営管理能力を身につけることができます。

これまで、USCMA試験は英語での受験が必須であったため、多くの日本人受験者にとって大きな障壁となっていました。

しかし、日本語受験が可能になることで、より多くの日本の管理会計プロフェッショナルがUSCMA資格を取得し、グローバルな舞台で活躍できるようになります。

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000158150.html

以上が、プレスリリースされた記事の要約です。

リリースされた記事は、日本における管理会計の需要の高まりと現状の背景試験言語に日本語を導入するインパクトを丁寧に説明されていましたが、資格制度の変更点として「2025年6月から日本語で受験可能」となると記載されているだけでそれ以上の情報はありません。

ただ、記事にも記載されているとおり、日本語受験が可能になることで、以下のようなメリットがあります。

日本語受験開始のメリット:

  • 受験のハードルが大幅に下がり、より多くの日本人がUSCMAに挑戦できる
  • 日本の管理会計プロフェッショナルが、国際的な知識とスキルを習得できる
  • 日本企業の国際競争力強化に貢献できる

以上のとおりUSCMAの日本語受験開始は、日本の管理会計業界にとって大きな転換点となります。

受験言語に日本語が導入されることについての所感

前章に記載したとおり、日本語での受験が可能となったことは、USCMA試験制度において大きなインパクトです。

英語という障壁が無くなったことで、より多くの日本における潜在的な受験者が、USCMAを目指すことを期待します。

しかし、IMAが目論む「国内においてもより多くの管理会計プロフェッショナルが戦略的な経営意思決定に必要なスキルを習得することを可能」というところにおいては、日本語受験が可能となっただけでは、達成は難しいと個人的には危惧しています。

その理由は以下の2点です。

USCMA資格が日本で知名度が低い現状

正直、USCMA資格は日本国内での認知度が決して高いとは言えません

日本語での受験が可能になったとはいえ、その情報が広く浸透しなければ、受験者数の劇的な増加は見込めないでしょう。

この状況を打開するためには、より戦略的かつ積極的な広報活動が不可欠です。

例えば、企業の人事担当者や大学のキャリアセンターへの働きかけ、SNSやオンラインセミナーを活用した情報発信、さらには、USCMA資格取得者のキャリアパスを具体的に示すなど、多角的なアプローチが求められます。

これらの施策を通じて、USCMA資格の魅力を効果的に伝え、日本の管理会計プロフェッショナルの意識変革を促すことが、受験者増加への鍵となるでしょう。

USCMA合格後の継続教育(CPE)は日本語での提供あるのか

USCMAに合格するには、12のコアな実践分野を網羅した試験を突破しなければならず、合格のための学習は、管理会計でグローバルに活躍するための基礎を築くことができます。

しかし、試験の出題は基礎中心とする内容であり、資格を取得しただけでは、IMAが目論むプロフェッショナルとしてのスキルが全て身に着くことにはなりません

管理会計のプロフェッショナルとして、常に最新の知識とスキルを身につけるためには、継続的な学習と情報更新が不可欠です。

試験を日本語で提供するなら、IMAは現在英語での継続教育のコンテンツも日本語で提供する必要があると考えます。

果たして、試験と継続教育がセットで日本語で受けれるようになるのでしょうか。

まとめ 日本語受験可能となるのは大歓迎

当記事において、2025年6月から、USCMA試験が日本語で受験可能となるということをお伝えしました。

一方で、これを契機に真に多くの管理会計プロフェッショナルが増えるかどうかについては、日本におけるUSCMAの知名度の低さや、継続教育が日本語で提供されるのかという懸念が残ります。

しかし、USCMA試験が日本語で受験可能となったことは、日本の管理会計関係者が知識を取得する上で大きなメリットとなるのは間違いありません。

この機会に、ぜひUSCMAの取得を検討し、キャリアアップを目指しましょう!